morning routine
朝6時起床。
5時50分にかけているはずなのだけれど、いつも1度目のアラームを止めた記憶がない。
夫のお弁当を作るために1階に降りる。まずは顔を洗って、洗濯機を回す。
卵焼き、小松菜、ウインナー、出来合いの揚げ物…
義母から指南され引き継ぎしたお弁当作りだけれど、内容はいつも大体同じだ。
日々業務を「こなす」ためには、ルーティン化が重要だと義母は言う。
決まり切っていれば安心だから。と。
それが終わると、夫が起きてきたときのためのお茶を淹れる。
それから、背広をかけるためのハンガーラックを和室から出して、夫の席の前に置いておく。これは義父から教わった。
夫はだいたい7時15分頃降りてくるので、それに合わせて冷蔵庫からトマトジュースを用意する。
両親は夫が朝食を採らないことを気にしていたので、最近になって始めたこの習慣をとても喜んでいる。
この家で仕事に通う人は夫だけなので、みんなして世話を焼く。
もちろん片づけだってすべてやる。夫の部屋の窓とカーテンだって開ける。
朝の夫は王様みたいだ。
夫の支度の間に化粧とベッドメイクを済ませ、少しすると夫が家を出ていく時間になる。
――今日は遅い?
――早く帰るよ。
このやりとりも毎日同じだ。ピースサインして出ていく。
この家の方々は各々のルーティンに沿って生きていて、私もその中にそっと組み込まれた。(信じられないことだけれど)
もうすぐ、この家に来て3週間になる。