BOTAN ADEYAKA

 

道中、ネイルショップができていたので覗く。

「BOTAN ADEYAKA」という名前の、紅色のマニキュアを買ってくれた。もう少し朱色がかったののもいいなと思ったけど、彼もそれがいいと言うので俄然それがよくなってしまった。意見が一致して嬉しくなる。

 

私が好きなお店のひとつ、「ミルクホール」へ。

彼はアイスコーヒー、私はカフェオレを頼んだ。

薄暗く、アンティークの並んだこの店に、彼は(ほぼ)初めて来たはずなのに、何度も訪れている私よりずっと似合っていると思う。

オリジナルフリーペーパーの、「ミルクホールタイムズ」を貰って店を出る。

 

なにか出来合いのものとお酒を買って帰ろうという提案にのって、スーパーへ寄って帰宅する。

何しろ砂埃で肌も服もがさがさになっていたので、交互にシャワーを浴びた。

顔やからだがひりひりして、子供の頃海水浴から帰ったあとのそれと、よく似ていた。

 

いまどき、スーパーのお惣菜は侮れない。

彼の選んだワインを飲みながら少しずつそれを食べた。2人とも味の濃い、渋いワインが好き。

オレンジだと思って切ったのは、八朔だった。私はお酒を飲みながら食べるフルーツが好き。

案の定食べきれない分は、翌日の私のお弁当にすることにした。

 

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